ITOUCHU SDGs STUDIOに行ってきました!

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2022/2/22

ITOUCHU SDGs STUDIOは伊藤忠商事株式会社がSDGsの取り組みの発信拠点として開設したスタジオです。今回、サステナブルな取り組みの勉強として実際にお伺いさせていただきました。

 

「未来の試着室」

ファッション業界は石油産業に継ぎ、2番目の環境汚染要因とされており、サステナブルな産業に転換するためにSDGsへの対応が必要となっています。

今回、そのような衣類について考える「未来の試着室」展が開催されており、実際に商品を手に取って体験することができました。

試着室は5つのテーマごとに分かれていました。その中でも印象的だったものをいくつかご紹介させていただきます。

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「革新を着る」

こちらではリユースがテーマの「KUROZOME REWAER PROJECT“K」が紹介されていました。京都紋付が提供するシミや汚れてしまった洋服を黒染めで蘇らせるサービスです。

赤や黄色といった原色でもきれいに「真っ黒」に染まっていたため利用することで廃棄衣類が大幅に減少すると感じました。

真っ黒に染める技術が難しいらしいのですが、顔料においては普通の染色用顔料との違いはあるのかが気になりました。

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「わたしを着る」

こちらでは障がいを持つ方々向けの衣類が展示されていました。

車いすに座ったままでも脱ぎ着しやすいように工夫されている洋服もあり、何故今までこのような発想が無かったのだろうというアイデアでした。

従来のものは、機能面が目立ちデザイン性に乏しかったり一人ひとり違う悩みに向き合っていないことが多かったですが、展示されていた商品はデザイン性はもちろん、何より使う人のことを考えて作られていました。

大量生産と消費を繰り返すファストファッションとは反対のアプローチで健康と福祉を推進する活動につながっていると実感しました。

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「森を着る」

こちらではフィンランドの木々から生まれた針葉樹由来のセルロース繊維「Kuura」が紹介されていました。環境負担の少ない製紙用パルプを使用し、森林資源を有効活用できる衣類を作ることが可能です。

これらの製品を見て、洋服の生地や生産地にもこだわりが強い=ファッショナブルという傾向にあるのだと感じました。

また、実際に試着もさせていただきました。羊をはじめとする動物性の従来ものに加えて、植物性の環境負荷が少ない繊維素材が選択肢にあるということが広まればよいなと思いました。

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「循環を着る」

こちらでは「RENU」が紹介されていました。「RENU」は要らなくなった服や裁断くずなどを糸まで戻し、サーキュラーエコノミーの実現を目指しています。実際にリサイクルされた生地を使用した製品が展示されていました。

また、この展示から当社のパフについても同じ循環方法を検討したいというのが一番に頭に浮かびました。

実際、パフ端材を細かくして、ソファ等の中身として販売できないかという案があるので、PJメンバーと今回得た情報を共有しつつ進めたいと思います。 

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最初の展示物を見たとき「汚れた服は染め直せば着られること」という至極当たり前の発想が何故無かったのだろう、何故今まで汚れたら捨てるという選択肢しかなかったのだろうということで衝撃を受けました。

普段行く洋服店でも、私が気づいていないだけで既にSDGsの取り組みをしている製品がたくさんあるのでしょうが、まだまだ日本ではSDGsの浸透率が低く、実際に消費者の目に留まったり、手に渡るということは少ないのだろうと思います。

 

今回の展示を通して、SDGsな商品を積極的に選んでいきたいと改めて感じるとともに、

少しでも当社のスポンジを皆様に知っていただき、SDGsや普段行っている消費について考えるきっかけとなっていただけたら、と感じました。

 

 

・ITOCHU SDGs STUDIO
 https://www.itochu.co.jp/ja/corporatebranding/index.html#sdgsStudioArea

 

大坪

 

SDGs活動レポート